スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
プンスカと頭から怒りの煙を出して村星君を睨みつけると、彼はおかしそうにクスクスと笑う。


「悪かったって。だから帰るなよ。オレ今日スゲェ楽しみにしてたんだからさ」


そのまま優しく左頬を撫でられて、心を取り巻いていた怒りや戸惑いはあっという間に消えてしまった。


メガネに髪はシンプルに1つ結びが多かった私を、今時の女子高生に変えてくれた村星君。


お店でメイクやヘアアレンジをしてくれたのは店員さんだったけど、私を光の世界に導いてくれた村星君はまるで魔法使いの様だと思った。


だけど、こういう時も彼は魔法使い。
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