スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
まるで忍者の如く素早い動きで後退りされ、ポカンと呆気に取られる。


パチパチ瞬きしながら風家を見ていると、彼女はまた顔を青ざめさせ微妙に震えていた。


えっ?な、なんだ?この反応……


オレただ『なんで敬語なんだ』って聞いただけなのに、どうして風家あんなにビクビクしてるワケ?


「風家、お前どうしたんだよ」


ハテナを飛ばしてただ見ていたって何も分からないので、1歩風家に近づいた。


しかしオレが近づくと、また後退る風家。


「ごっ、ごめんなさいっ!!私失礼しますっ!!」


「ええっ!?オイ風家!?」
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