スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
心ないセリフを浴びせられて、ただただ耐えていた日々。


『だから湖柚の髪が黒じゃなくて茶なのは生まれつきだって、何回言わせんのよっ!』


『アンタ達いい加減にしなっ!!』


私の1番心強い味方は己園と七智で、2人の影に隠れていた私は咄嗟に昔の同級生を思い出せなかったのだ。


知らない人じゃ、なかった――――…


「いやぁ、会うの小学校の卒業式以来だけど、風家マジ雰囲気変わったな!」


「ホントホント!!昔と比べると超カワイくなったわぁーー」


男の子2人は固まる私にズイズイと接近してきて、ニヤニヤと笑った。
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