スイートプリンスの恋の魔法 ~愛しきビタープリンセス~
「ククク……」


目の前のギャップあり過ぎ1人と1匹の光景に耐えきれなくって、思わず小さく笑い声を出してしまった。


その瞬間、村星君がギロリと私を睨む。


「言っとくけど、クリスを飼う事はオレが決めたんじゃねぇからな!!妹と弟が犬飼いたいってダダこねて、仕方なくオレも同意したんだよ!!」


微かに頬を赤らめて怒鳴られても、何の説得力も無い。


「最後まで反対したんじゃなくって、結局同意したんだね、村星君……」


「!」


しまった!という心の声がだだ漏れの顔をする村星君は、何だか学校の時より幼く見えた。
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