君に会えて

花梨side


お母さんは朝早くから夜遅くまで仕事をしている。
お父さんは私が小さいときに離婚したらしい。
すごく借金をしたからだそうだ。

「花梨~?」
「はーい、今から行く。」
私はそういいながら制服に着替えリビングに向かった。

「起きるのが遅い!今何時だと思ってるの?7時20分よ?
お母さんもう仕事に行くからね。
帰りは何時になるかわからないから先に食べといて。」

そう言って行ってきますも言わず急いで出ていってしまった。

もうっ朝からうるさいんだから!
そう思いながら私はトーストをかじった。
私はふと今日見た夢を思い出した。

そういえば、何で今になって4年生のときの夢を見たんだろう?

そんなことを考えていると時計の針が7時50分をさしていた。

「いけない!そろそろでないと。学校に遅れる。」
私は考えるのをやめて家を出た。

教室につくとすぐ自分の席についた

ギリギリ間に合った…
そう思いながら机にいろいろしまっていると違和感に気づいた。
何だろうと辺りを見ると、私の隣に席があった。
私は出席番号が最後で奇数だから一人のはずなのだ。

なのに隣に席があるのはおかしい!
けっこう一人なの気に入ってたのに…

不思議に思っていると朝のチャイムがなった。

するといつもは日番が挨拶するはずなのに今日は担任の先生が来て、挨拶を始めた。
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