幼なじみは、俺様KING!? ・番外編【完】
そう思った瞬間、あのとき感じた、悲しいような苦しいような、胸のドキドキの正体がわかった。


あたしは、自分に正直に生きられない自分が悲しくて。


それを目の前に突きつけられたのが苦しくて。


と同時に、それをあたしに教えた藤城王河に恋をしたから、ドキドキしたんだ。


『俺、カッコいいのが仕事なんで』


そう口にした瞬間、露骨に顔を歪ませて、嘲笑した司会者に。


『これも、ひとつの個性でしょ?』


そう淡々と言い切った強さとか、負けず嫌いさとか。
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