未確認です。

一瞬遅れてそれは来た。

物凄い音が、響きが。

地面が、建物が唸る。


校舎の窓ガラスは割れたようだ。
駐車場にも吹き込んでくるが
バックパックである程度は防げた。

どの位揺れていたのだろう。
やっと立てる様になった。
駐車場のコンクリートが
大きくひび割れてきたので
バックパックを抱え
地面を這いながら屋外へ出た。

その時、遠くで物凄い光を
閃光に近いかもしれない。
とにかくその様なものを見た。
気がする。


物は後で考える事として
校舎と反対の方向に自分は走った。

道路にある車は一台も動いていない。
煙や炎が上がっている事からすると
さっきのでやられたのだろう。

横目で川の様子を見た。
直下型のはずだが逆流すらしていない。

考えたい。状況を知りたい。
しかし体がそうはさせてくれなかった。


< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop