未確認です。

自分は出来る限り
息を整えながら走った。

すれ違う人は大人が多かった。

どこで方向を間違えたのか。
自分は秋葉原の方へ向かっていた。

よく通る場所なのに気が付かなかった。

先生やクラスメートはどうなっただろう
家族も今となっては関係無い。


そんな事を考えるのがやっとで
走り続けた。

本当にどの位走ったのだろう。
体力の余り無い自分がようやく
辿り着いたのはヒビが入っているだけで
済んでいるビルだった。

この時点でやっとiPhoneを開く。

回線は全くダメになっている。

時計と懐中電灯くらいの役割しか
持たなくなってしまった。

それでも無いよりは断然良いのだろう。

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