総長に恋したお嬢様Ⅱ
「俺さ…。蓮さんに誘われてここに入ったんだ。
その…虐待されてたときな?
あの人が俺に居場所をくれた…」

憐斗君は遠い目をして言った。

「あの人がいなきゃ今、多分もっとグレてると思うし、玲にも出会えなかった。
俺は一生あの人を尊敬し続ける。
あの人を殺したあいつを…絶対許さない」

そう言って私を強く抱きしめた。

私は憐斗君を抱きしめ返して

もう一筋、涙を流した。
< 357 / 447 >

この作品をシェア

pagetop