総長に恋したお嬢様Ⅱ
え?と忠さんを見る。

忠さんは相変わらず怖い顔で

ドアの前に立っている。

「俺が総長になる前から…
玲の兄、蓮さんの代からつとめてきて
もらったが、とうとう今日、抜ける」

お兄ちゃんの代から…そうだったんだ…。

「今日まで…ありがとうございやした。
あっし、幸せでした。竜龍のことは
絶対忘れあせん!」

憐斗君は忠さんに微笑みかけて

「忠、ご苦労だった」

と言った。



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