オオカミシェアハウス
「これから毎日こんな飯が食えるなんて幸せだな!」
入谷くんがご飯を頬張りながらそう言うから、私もつられて笑顔になる。
桐山さんが笑って、ロワも私の下でニャーンと鳴いた。
―最初は、ちょっとだけ不安だった。
『クラスメイトと同居なんてありえねえ』
でも、毎日こんな感じなら―
クラスメイトと同居なんてありえないことでも、楽しく過ごしていけるはず。
入居初日の夜は、私の不安を消し去ってくれた。