オオカミシェアハウス
そう言うも、またお腹の音が聞こえてきた。
藤澤さんの顔が少しだけ赤くなるが、表情は険しいままだ。
「何か作りますよ?」
「…いい」
それでも、お腹の音は鳴っていて…どんだけお腹減ってるんだろう。
「いいから座ってて下さいっ!」
また拒否されそうだから、今度は強く言ってみる。
藤澤さんは一瞬ポカンとすると、そのあと大人しく椅子に座った。
私は夜食を作るべく、キッチンへと向かった。