オオカミシェアハウス
「私、ついこの間まで2丁目に住んでたんですけど…そのアパートが取り壊されることになったんです」
「取り壊し…随分古いアパートに住んでたんだ」
「まあ、それなりに年季の入った…って感じです。それで、不動産屋に行こうと思ったらロワに会って、ロワをここに届けて、それから家の話になって…って感じです」
「詠士サンがアンタを誘ったわけだ」
「はい」
「はー…」
藤澤さんが大きなため息をつく。
え、やっぱり誘われちゃだめだったってこと?