オオカミシェアハウス
藤澤さんと入谷くんの声、そして私の声が重なる。
「ちょっ…俺、2か月ぶりくらいのオフっすよ!?なんで遊園地なんて―」
「いいだろう?」
威圧的な笑顔に、藤澤さんがう、と詰まる。
「俺も久しぶりに部活ねえ週末なのに…」
今はバイトもなくて部活にも所属してない私は大抵いつも暇だけど…2人はいつも忙しいからなあ。
2人をよそに、桐山さんはニコリと笑う。
「よし、決定だな。じゃあ皆、着替えて9時にここに集合な」
ほぼ強引な桐山さんの言葉で、いつの間にか私たちの遊園地行きは決定した。