オオカミシェアハウス






「…ごめんね入谷くん、入谷くんがそんなに絶叫苦手だと思わなくて…」


入谷くんがあんなにもジェットコースターに乗るのに渋っていた理由。


それは―絶叫が苦手だったからなのだ。


「あー…クソッ…」


その入谷くんというと、乗り終えた直後にフラフラと近くのベンチに座り込んだまま、ずっと動かない。


「佑真クンが絶叫苦手とか、いがーい」


「こういうのにはノリノリなタイプだと思っていた」


藤澤さんと桐山さんはニヤニヤ入谷くんを見ている。


全然心配してあげないんだなあ、この2人は…





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