オオカミシェアハウス





―しかし、この選択は間違いだったようだ。


「では次の方、どうぞー!」


私たちの番だが、藤澤さんが嫌そうな顔をして動こうとしない。


そう。スカイジェットは、2人乗り専用だったのだ。


「ふ、藤澤さん…」


私も別に2人きりで乗りたい、というわけではないが、列が詰まってしまう。


どうしよう、と困惑していると―


「ああああああもう、しょうがないなほら、乗るよ!」


藤澤さんが、私の手を引いて、スカイジェットに乗った。




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