オオカミシェアハウス
「…濡れちゃいましたね」
スカイジェットを乗り終えた私は、まずそう言った。
「前はこんなに濡れなかったんだけど」
そんな私たちは全身、特に上半身と髪の毛がかなり濡れてしまっていた。
「タオルでも買ってきましょうか…」
「ああ、そうだね。とりあえず、店に行こう」
そう言って先を歩く藤澤さんだけど、私は分かっていた。
乗り終えたとき、すごく目がキラキラしていて…実は、すごく絶叫が好きなんだな、ってこと。
私はそれを思い出して少し笑うと、藤澤さんの後を追いかけた。