現実は小説よりきなり
あの小さなメモが届いてから、私の周りでは小さな異変が起こり出した。
本当に最初は気にも止めない様な事。
机の上に置いてあったシャーペンが床に転がっていたり、ロッカーのドアが半開きになってたり。
メモは毎日入るようになったけれど、直接誰かから何かを言われる事は無かった。
古沢君も美樹も、相変わらず挨拶してくれるけど、それ以上は接近してこなかったし。
こんな嫌がらせ、直ぐに止むと思ってた。
だけど.....恐れていた事態は直ぐそこまで迫ってたんだ。
私は何も気付かなかったけど。
私を陥れる包囲網は確実に狭まっていたんだ。