てとりみの
チャット欄に貼り付けられたURL。
その通りに進み、登録作業を進めていく。

無事ゲームが起動し、ゲームを始める。


強い。


優は本当に強かった。
ある程度テトリスには自信がある私も、瞬殺だ。

前からやってたからねと余裕な姿の優。
純粋に尊敬した。


コントローラーのボタンに指を這わせながら、
ふと聞く。

「そういえば優、彼女とか作らんの?」

今考えてみても、不思議な質問だったと思う。

「そりゃあ作れるなら作りたいよ!」

優は少し笑って言い、そのまま続けた。

「まあ特に気になる子もいないしなあ。
頻繁に話すような女の子もいないし。」


言っておくが私はこの時、特に優に恋愛的な好意を持っていたということはない。


「本当に、最近一番よく話してる女の子ってさあ、
お前なんじゃないかと思うよ。」


ふと、違和感。
その言葉につっかかりを感じた。


「そうなんだあ。」

もうとっくに対戦が始まっている。
穴を埋めていく。
そのようにボタンを押し、動かしていく。
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