Bad flowers
「じゃあ…頼りにしてるから…。」


「任せとけ。俺は負けたことねえし。」


私は龍円さんの服の袖をぎゅっと掴んだ。


「そんなこといって…死なないでね…?」


「ああ?死なねえに決まってんだろ。お前を独りにはしねぇ。」


龍円さんはまた色気のある瞳でこちらを見つめた。


顎をクイッと引かれる。


「龍円さ…ん…。」


「藍…。」


その夜、私達は初めて唇を重ねた。









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