蝶子の夢【完】
席に着いて数学の用意をする。
でもまだ10分くらいあるんだよね。

藍佳は……忙しそうだし。(私のノートを写すのに)

いいや。ボーッとするのもたまには悪くないか。

窓の外を眺める。

朝から元気ねぇ。朝練とか考えられない。

ていうか、私の場合、帰宅部だもんね。

関係なさすぎる話よね。

「野田さん、おはよう」


…………。


「……おは…よう」

一瞬自分に言われてんのかどうか分からなかったわ……

「蝶子ー!ありがとーーー!」

「…あー……うん。いーよ」


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