蝶子の夢【完】
あんた!あたしのこと!そんな幼く見てたのーーー?!ひっどーい!!!!
確かにペチャパイよ!まな板よ!貧乳よ!背低いわよ!童顏よ!けど。けど。
小学生なんてあんまりだわーーー!」

泣く真似をする藍佳に思わず吹き出す。

何笑ってんのよ!と横目で睨まれながらも笑いを止めることができない。

「ご、ごめんね……くくっ…け、けどね。私、夢を見てる感じじゃなかったのよ……。むしろ、起きてる感じ?うーん……なんて言ったらいいかわかんないんだけど。」

なにそれ?と藍佳の眉間にシワが寄る。

「そんなのどーでもいいよ!あたし!高校生だからね!

ていうか、夢じゃないように感じたとか、どんだけあたしを小学生と思ってんのよ!」

「だからごめんて……。藍佳にこのモヤモヤっていうか不思議体験話したいって急に思い立ってね。」

そんなもん忘れろ!と藍佳は目をつり上げて言った。
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