蝶子の夢【完】
第三夢
しゃっしゃっ しゃきっ しゃっしゃっ…

「お、かあさん?」

清潔感あふれる白のカーテンの隙間から光がもれて…

小気味好い音を立てながらお母さんが振り向く

「蝶子。気分はどう?今、りんごむいてるのよ。食べる?」

いらないと、首を横に小さく振る


「おかあさん……」


おかあさんは満面の笑みでなーに?と優しく返事をする

「よんでみただけよ……」

なにそれと笑いながら、カーテンを半分だけ開ける
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