蝶子の夢【完】
結局、私は学校に来ても何をするというわけでもなく、ただ自分の席にチャイムが鳴るまで座ってるだけだった。
朝、急いだせいで数学の教科書を忘れたり当てられても気づかず、ぼーっとしてたり。
今朝から何かが私の中につっかえているせいで、何も入ってこない。
思い出したいのに思い出せない。
それは……思い出さない方がいいから?
夢野くんの言葉が何度も繰り返される。
[思い出さない方がいい]
[そうすれば幸せ]
朝、急いだせいで数学の教科書を忘れたり当てられても気づかず、ぼーっとしてたり。
今朝から何かが私の中につっかえているせいで、何も入ってこない。
思い出したいのに思い出せない。
それは……思い出さない方がいいから?
夢野くんの言葉が何度も繰り返される。
[思い出さない方がいい]
[そうすれば幸せ]