蝶子の夢【完】
結局、私は学校に来ても何をするというわけでもなく、ただ自分の席にチャイムが鳴るまで座ってるだけだった。


朝、急いだせいで数学の教科書を忘れたり当てられても気づかず、ぼーっとしてたり。


今朝から何かが私の中につっかえているせいで、何も入ってこない。

思い出したいのに思い出せない。

それは……思い出さない方がいいから?

夢野くんの言葉が何度も繰り返される。


[思い出さない方がいい]
[そうすれば幸せ]
< 44 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop