蝶子の夢【完】

けど………見続けたかったけど…

ここには……



春子がいないんだもの……


恨めしいと思っちゃう時もあったけどね。それでも、私にとって春子は私の片割れ…特別な存在だから……」

嗚咽がもれる。
こんな風に泣いたのは初めてかもしれない。

夢野くんはひたすら頭を撫でて、相槌を打たずに耳を傾ける。

それでも、聞いてくれてるんだなってわかる。
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