No title
「流石に視線が痛い。。。」
俺は4階と3階を回る事になった。
この階はSABクラスがいる階。
こないだの騒ぎのせいかやたらと見られているような気がする..
「あのぉ...」
「ん?」
後ろから声をかけられ振り返ってみるとBランクの男子が怯えた様にしていた。
「どうかしましたか?」
「あのぉ...そのー...」
「早く要件を言っていただませんか?」
彼は口ごもり何を言いたいのかさっぱいわからなかった。
「ぜ、っ全力を見せてくれませんか!?」
「...はぁ?」
なんのことをいってるのか等々理解に苦しむレベル。
「あなたの力の噐がみたいといっているのですよ。」
「あ、おまえさっきの危険女。」
詳細を付け加えたのはドアに術式を施した奴だった。
「誰が危険女ですって!?」
「悪い本音が...」
「あなた最初は敬語でしたのに今は素が出ておりますわよ?」
「そんなことないですよ?あと 私の噐は見世物ではないので失礼します。えっと...姫島さんも戻った方がいいのでは?」
「今私の名を忘れていましたわね!?失礼な人ですわ!」
そういい捨てると元の仕事に戻っていった。
巡回は授業と授業の間の10分間と昼と下校の時だけ。
それ以外はほぼ自由だそうだ。
授業開始の鐘がなると生徒達はぞろぞろと教室に戻っていった。
「んじゃ、屋上にでも行こうかな?」
俺は階段を上り屋上に向かった。