No title

「流石に視線が痛い。。。」

俺は4階と3階を回る事になった。
この階はSABクラスがいる階。
こないだの騒ぎのせいかやたらと見られているような気がする..

「あのぉ...」
「ん?」

後ろから声をかけられ振り返ってみるとBランクの男子が怯えた様にしていた。

「どうかしましたか?」
「あのぉ...そのー...」
「早く要件を言っていただませんか?」

彼は口ごもり何を言いたいのかさっぱいわからなかった。

「ぜ、っ全力を見せてくれませんか!?」
「...はぁ?」

なんのことをいってるのか等々理解に苦しむレベル。

「あなたの力の噐がみたいといっているのですよ。」
「あ、おまえさっきの危険女。」

詳細を付け加えたのはドアに術式を施した奴だった。

「誰が危険女ですって!?」
「悪い本音が...」
「あなた最初は敬語でしたのに今は素が出ておりますわよ?」
「そんなことないですよ?あと 私の噐は見世物ではないので失礼します。えっと...姫島さんも戻った方がいいのでは?」
「今私の名を忘れていましたわね!?失礼な人ですわ!」

そういい捨てると元の仕事に戻っていった。
巡回は授業と授業の間の10分間と昼と下校の時だけ。
それ以外はほぼ自由だそうだ。
授業開始の鐘がなると生徒達はぞろぞろと教室に戻っていった。

「んじゃ、屋上にでも行こうかな?」

俺は階段を上り屋上に向かった。

< 12 / 13 >

この作品をシェア

pagetop