No title

決まりを作ってから一週間。
思った以上に慧(神崎さん)と難なくすごせている。

そして今日は新しい学校の見学と手続きに慧と来た。

「彗? ぼぅ~っとしすぎじゃないか?」

笑いながら俺の顔を覗き込んでくる慧。

「呆然としてんだよ。幾らなんでもここでか過ぎ…」

学校というより学園といった方がいい様な広さ。
迷うぜ…こりゃ。

「ここは僕が通ってた所なんだよ?」
「なにぃ!?慧は坊ちゃんだったのか!?」
「今は彗も坊ちゃんだけとね?」

クスクス笑いながら嫌みったらしく俺を指差して笑う坊ちゃんw

「僕は手続きしてくるから見学してくるといいよ?」
「ん~、わかった。終わったら連絡して。」

慧はどうやら職員室の方に行ったみたいだ。

「見学って言ってもなー。」

敷地の見取り図を見ながら当ても無く歩いていると訓練場?で魔法の訓練をしている生徒がいっぱいいた。

「あんなことする意味無いのになー」
「何を申すのですか!!?」

出入り口のドアから訓練を眺めていたら思わず言ってしまった一言に誰かが反応してきた。

「皆必死に訓練しているのです!」

俺も反応しなきゃいいのについ言い返してしまった。

「必死に訓練して身に着けたその力で何が出来ると思う?」
「人を救うため。世界に貢献するためです!!」
「人を救う?冗談はやめてくれないかな?今の世界魔力を持つものは他者を傷つけることしか出来ないよ。」

俺と男が口論しているのに気が付いた生徒たちがこちらを見ていた。
そのうちのガタイ一人がこちらに向かって歩いてくる。

「魔法など殺しの道具だと?」
「あぁ」
「なら、私を倒してみせよ。」

周りがざわめき始めた。

「大岩先輩それはその男がかわいそうです。」

最初に口論していたやつがガタイのいいやつに言っていた。

「あんた、、、死んでも知らないよ?」
「死ぬものか。」

あーもうめんどくせぇー
慧に怒られるかなw


『では。両者はじめ!!』
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