No title
対決と観衆
先手は大岩からだった。
攻撃はパワータイプ。
見た目どうりの攻撃をしてくる相手に思わず笑みがこぼれてしまった。
「何を笑っている!逃げてばかりじゃないか。さっきの威勢の良さはどうした!」
「様子見だよ?」
「余裕ではないか。」
大岩は攻撃をやめて距離をとり構え始めた。
「・・・?」
術楚を唱え始めると奴の周りに方陣が出来ていた。
「これで終わりだ。『ゲイボルク』」
その言葉で俺はたちまち雷に包まれた。
周りは歓声に包まれていた。
「あまいな。」
思わず笑いが込上げて来るほどあまい攻撃に喜ぶ観戦者たち。
「あのぉ~?」
「「「 !? 」」」
皆が振り返りこちらを見て驚いている。
「反撃いいかな?」
俺はニコッと微笑み奴を半殺しにかかった。