地味男君と地味子ちゃん〜二人の秘密〜
ポロッ...ポロポロ..................





「...ふぇ(泣)」



『ちょ、泣くなって!!言い過ぎたから!!』






「ふぇーん(泣)」





『え、ちょ、えー(汗)』








私はずっと泣いてた。
この人が言ってた事があってたから??ううん。ちがう。
誰かが“それは間違ってる!!”って私のこと味方になってくれる人がいなかったから。





味方がいなくて、自分にとって大切なものが見えてなかったから。






『とにかく!!家帰るぞ!!メアドも交換しとこうぜ。』




「...うん。わかった。」




私は結局泣いてしまった。
なのに、元彼のようなひどい言葉はぶつけてこなかった。
それで...少し安心した。

ひどい言葉をぶつけてくるどころか、優しく接してくれた。


どこか...気を使ってくれていて...
私は真騎くんは優しい人だって初めてわかった。



告白の返事も返していないのに、こんな優しい人そうそういないと思う。







『...ほら!!元気出して帰るぞ!!』
< 12 / 20 >

この作品をシェア

pagetop