【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


北は仙台


西は大阪


南は福岡へと足を運んで下さるらしい。


それすら負担をかけているのでは?と植木さんに聞くと


笑いながら


「自分たちのところへお2人が出向いてくれようとした気持ちが通じているんでごぜぇやすよ。境界線の内側へ来てくれる。それだけで有難てぇと言っているそうでごぜぇやす。北は北の話しをそして西も南もその境界線の内側で話しが出来るっていうのは嬉しいと思いやす。西がここへおいで下さったときもあっしは有難く胸の中が熱くなりやした」


私にとっては久しぶりに会えたお父さんや遊びに来てくれた八重さんと小百合さんという感覚だったけれど組を通すともっともっと尊いというか革命的な事だったようだ。


その一歩を踏み入れて下さった近藤組のみなさんには心から感謝し続けたい。



「その変わりと言っちゃ何ですがね。」


私と由香里さんはすぐに植木さんの顔を見た。


「観光をしましょうとお誘いでごぜぇやす」


私と由香里さんの目は輝きだした。





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