【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
私の写真は…というと
三浦さんの言った通りずっぽりと隠れて見えない写真が掲載されて
みんなで大笑いしたけれど
私だとはっきりわかる写真もあった。
だけど、その写真をとっておく人もいないだろうし
記憶に残るまで見つめる人もいるわけがなく
興味本位で見て忘れさられていくものだと安堵した。
藤堂の家の中でさえもうあの日の事は心の中に刻まれて
あえて語り合うことはない。
肝心なのは語り合う事ではなく意識するというか
その事柄を認識するということだ。
その場にいたとかいないとかではなく、
親子の盃を交したものであるなら
その誓いを己のものと理解し守り抜くことだ。
まぁ…八重さんあたりはしっかり保存していそうな気もするし
私も記念に週刊誌は箱に入れて保存した。
歴史的な一日の証拠の品だ。