【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


「五郎ちゃん、ものすごく失礼な事を言った気がします。目上の男性の方に可愛いなんて…本当に申し訳ありません」


私が手をついてお詫びをしようとするとすぐにそれを五郎ちゃんが止め


「ほんまに可愛い姐さんばい」


ポンポンと私の背中を五郎ちゃんが叩いてくれて


「えぇ。可愛い姐さんとね」


「藤堂の若はええ人探したばい」


「ど素人なので間違っていたら教えて下さい」


「ウフフフフ…」


「あはははは」


もうどこにも私の逃げ道はなくソーッと植木さんの方を見ると優しく笑っていた。



私の下手な博多弁も可笑しいみたいで


そんな事も話題になるぐらい極道だって普通の会話をする。


姐さんたちとはドラマの話しなんかもして、どこかの組に似た俳優はいた?なんて聞かれて極道顔ばっかりだったって大笑いした。



ずっとあちこち回っている私たちの疲れを心配して早めにお開きとなり連絡先を教えていただいて姐さんたちと写真を撮った。



「東京へもいらしてくださいね」


かけた言葉には


「必ず行くとよ。また会える日を楽しみにしとると」


返ってくる言葉はとても嬉しい言葉だった。






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