【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


五郎ちゃんと挨拶をしたあと見送っているとタクシーに乗るわけでもなくどこかへ歩きだした。


その姿に私も由香里さんも顔がにやつく


「五郎ちゃんどこに行くとー」


「鉄板餃子食いに行くと」


「一緒にいきたいとよー」


由香里さんの博多弁に五郎ちゃんは吹き出しさぶちゃんも笑顔。


まだ食べるんですかという植木さんと三浦さんの顔は見ないようにして


私たちは五郎ちゃんのそばにかけより


右は私、左は由香里さんが五郎ちゃんの腕に手を通し


何が何でも連れていってもらうという姿を猛烈アピールした。


「あ…姐さん、わし猛烈に照れるばい」


「五郎ちゃん?私にも照れてよ」


五郎ちゃんは大きな声で笑い


「わし、藤堂組で本気でしめられる覚悟しとかないかんばい」


「大丈夫よ。五郎ちゃんじゃなくて鉄板餃子だと思ってるから」


「おいこらっ」


五郎ちゃんが腕を持ちあげれば軽々と上に持ちあがってしまう自分が可笑しくて子どもの頃を思い出す。


由香里さんもキャッャッと言ってはしゃいでいて


「由香里姐さんも四郎と何らかわらん姐さんだったとね」


五郎ちゃんが呟く声にハッとしたようで由香里さんは赤くなっていた。




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