【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


居酒屋のようなところに入り大きなテーブルに通された。


五郎ちゃんは私と由香里さんの間で目の前にはさぶちゃんを中央にして植木さんと三浦さん。


ビールのジョッキで乾杯して出される料理を食べては美味しいと足をバタバタタ。


鉄板餃子が出てきた時には私たちの目は光輝いていたと思う。


「あつっ美味しい」

「美味しいね」


「食べ過ぎだと思いやすよ」

「今日が最後だしね」


「そうよ」


あまりの美味しさに私と由香里さんはすぐ次の餃子に手を伸ばす。


「よく食べなさるばい」


「旅先だとお2人は本当に良く召し上がる」


三浦さんの顔が険しくてお箸で餃子をとると


「はい。あーん」

「結衣さん」

「いいから早く」

「三浦、あきらめて口あけな」


由香里さんの笑い声に三浦さんは口をあけてくれて私は餃子を口の中へ入れてあげた。


「美味しいでしょ」

「へい」

「だから食べましょ」


ぺロリとたいらげた私たちはさらに追加しビールを飲む。


途中から箸を出そうとすると五郎ちゃんが餃子を遠ざけわざと私の方を向いて餃子を口にいれてパクパクと食べる。


何かを食べようとして箸をのばすとすかさず五郎ちゃんがお皿を遠ざける。


「ひどい」

「食べ過ぎばい」

由香里さんが箸を伸ばそうとしても同じように五郎ちゃんが先に箸をのばして口へ入れてしまう。




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