【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


私はクローゼットからワンピースを取り出したけれど


自転車に乗ってみることも想像してパンツとアンサンブルに着替えた。


口紅も一応つけなおし時計を見ればやっぱり10分。


私の着替えなんてやっぱりこんなもんだ。



バッグの中へスマホや財布を入れていると入れたばかりのスマホが鳴り


隼からの着信だ。



「結衣、自転車見に行くんだって?」


「うん。いい?」


「どうしても自転車なのか?」


「どうしてもってわけじゃないけど何となく見に行くの」


「昼飯一緒に食うか」


「うん!」


隼には三浦さんが報告したのは当然だからあまり驚く事はなかったけれど


この時も自転車がいいのかと聞かれただけで


どこへ行くつもりだという事は一切言われなくてその事の方が気になった。



だけど自転車を買ってもらってもそうじゃなくても


外出出来ることは嬉しいしその上珍しくお昼を一緒に食べるというのは


楽しみでしかたない。







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