【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
「ねぇ…結衣は何?」
「自転車」
「は?」
「自転車が欲しい」
由香里さんは、目を大きく見開いてから結衣…って呟き
大声で笑いだした。
なんで自転車よ。
小学生じゃないんだからもっと違うものをと笑い続けるけれど
私はどうしても自転車が欲しいから仕方ない。
「隼は何だって言ってた?」
由香里さんは笑う気満々なのはわかる。
いや、もう聞く前から身体を震わせているんだから。
「は?だって。」
その一言を発しただけで大笑いって…。