【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん



それで何で自転車の下見が必要なんですかと言わんばかりに


三浦さんの振り向いた顔が語っていて


「自転車で外へ行きたいんです」


私が答えると


「そりゃね、庭を走る為に欲しいなんて言い出すとは思っていやせんよ」


思われていなくて嬉しく感じるのも変な話だ。


だから朝から話したいきさつを三浦さんへ伝えると


「コンビニですかい」


その言葉の後は三浦さんは何度も笑っていて


「妥当な距離です」

なんていうからまた私たちも笑ってしまう。


由香里さんなんか次郎長の歌を歌いながら行くらしいとか


聞こえる距離だっていうのよだとか言うから


三浦さんはしまいには大声で笑いだし


「それでも行けば季節限定品を自分で見比べられやすね」


「そうなんです」


やっぱり三浦さんは凄い。


季節限定のお菓子をコンビニで見比べている三浦さんの姿を想像して1人笑っていたが今度は見る事が出来る。


私にはこの上なく楽しい出来ごとだ。





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