【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん


三浦さんの事を好きな彼女さんはきっと優しい人。


三浦さんという人を本当に理解している人なんだと思う。


それが何だか嬉しかったのに


「結衣さんの想像とは違うと思いやす」


「え?何が?」


「1人の女とそう長く付き合うことはねぇでごぜえゃすよ」


「三浦さんってやっぱりモテルんですね」


「「「は?」」」


いくつもの声が重なって私は焦る。


由香里さんはもうお化粧が落ちると言いながら涙をこぼして笑い


「やっぱりっていうぐらい結衣の中でのあんたの存在は相当なもんだって事だよ」


前に座る三浦さんが頭をかきながら


ありがとうごぜぇやすなんて言うけれどお礼を言われても困る。


「お礼なんて変でしょ。だって私ならずっと三浦さんといたいと思いますよ」


「結衣、隼が聞いたら大変だ」


由香里さんはまた笑いだし


三浦さんも河野さんも笑いだした。


「あぁ…もう一度怒られた。」


あははははは


自転車屋さんへ着くまでの間、車の中は極道らしからぬ笑いでいっぱいだった。





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