【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん




「コンビニに行けるかも」


私の顔が嬉しそうだったんだろう。


「車で行けばいいじゃない」


「すぐ近くだし自転車でいい」


何でコンビニまで自分が自転車に乗って行く姿を想像して


こんなにも楽しい気分になるんだろうと不思議でならないけれど楽しいものは仕方ない。



「結衣、1人で行っていいって言われた?」


「え?」


私の想像の中に後で自転車に乗る三浦さんの姿が追加された。



勢いよく首をブンブンと振り


「コンビニなんてすぐ近くだよ?大きい声で歌いながら行けばきっと聞こえるうちに着くはず」


「結衣、どれだけ大声で歌う気よ」


「物の例えです。そのぐらい近いって事なんだけど」


「清水~港~の名物は~♪って歌うの?」


「違いますって」


もう由香里さんと話しながら私まで笑いが止まらなくなってきた。






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