【完】甘い香りに誘われて4 極道の若頭×ちっちゃな姐さん
そんな笑い話より私がコンビニに1人で行けるかどうかって問題の方が重要だ。
隼は確かに今までよりずっと安全だと言った。
私を知らない極道は恐ろしいことにいないと言った。
そもそも私を知らない一般人の人の方が多く
その世界で私も24年間生活してきたわけで
そうなればもう1人で出かけることに何が問題があるのかわからない。
何も三浦さんと一緒に行くのがイヤなわけではない。
好き勝手に動きまわる私や春香さんの後を黙って歩く三浦さん。
「構いやせんよ」
三浦さんはそういうけれど私が構うんだ。
一緒にご飯食べましょって言ってもお2人でどうぞって言うし
お気になさらずに楽しんでくだせぇなんて笑顔だけれど
三浦さんはご飯を食べたのだろうかとか
暑くないかとか
寒くないかとか
退屈だろうなとかいろいろ思ってしまう。