俺、お前以外は愛せないから ~私とアイツの仮面舞踏会~
【爽サイド】





ちっ、ねみい。





朝、通学路を歩いていた俺は、意外な人の背中を見つけた。





「洸」





「あ、爽。おはよー」





変なやつ。





なんで、今にも吹き出しそうな顔をしてるんだ?




「なんかあったのか?」





俺がそう聞くと、洸はこらいきれなくなったように吹き出した。





「……ほんっと、すみれちゃんって面白いわ」





はあ?





すみれ?
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