乱華SS
カバッと勢い良く起き上がった私は、そのまま耳を抑えて後ろへと後ずさる。
ゴンッ
「痛っ!!」
ものすごいデジャヴを感じながら、口をパクパクと鯉のように開いたり閉じたりを繰り返す。
「ほ〜ら起きてた」
「なんだ、起きてんじゃねーかテメェ」
私の反応を見て意地悪く笑う修と、バカにしたような顔のタク。
そこで私の何かがキレた。
「起きてた、じゃねーよ!修!!あんた何してくれちゃってんのっ!?」
「ただ耳舐めただけでしょーよ〜」
何か問題でも?と言いたげな修に私の怒りは益々溢れる。
「だけ!?だけじゃねぇよ!お前ら私がいるのに何の会話してんだよ!!」
エロい会話しやがって!
女の体の話してたろ!!
「あぁ!?何言ってんだお前」
それにはタクが訝しげな顔を向けてきた。
何、しらを切ろうっての?