乱華SS
はぁーとわかりやすいため息を吐いて口を開く。
「司が私にきついから?」
「いや、意味わかんねーよ!なんだソレ!?全然関係ねーじゃん!!オマエ俺のことなんだと思ってんの!?」
「…口悪いチビ?」
「よし、わかった。外出ろ」
「……てゆーのは冗談で、あの2人がコレやったら、イイモノくれるって言うから。…ちょっと何か気になって」
これも本当。
まぁ、あの2人が言うんだから大方変なものなんだろうけど。
「それ多分ろくでもないモンだぞ!?」
「あ、やっぱり?」
「…そーだろ。だからそんなのしなくていーし!つかこんなのこうだし!!」
「…あ」
そこに至っては同意見だった司は、そのままそのゲーム(本体ごと)を床に投げつけて足で思いっきり踏んづけた。
バキッ
「へっ!ざまぁみろ!これでアイツら少しは懲りればいーんだ!!」
司の靴の下で粉々になった見るも無残なゲーム。
ゲームに罪はないけど、変なもん寄越したあの2人が悪いんだと心の中でクスリ笑った。