舞姫
中に入ると1人用のソファに蓮司
手前の3人用ソファには玲於と棗が
奥の3人用ソファには昂が座ったから
あたしはバランスよく昂の隣に座った

蓮「いきなりで悪いがうちの、
覇王の姫になってくれ」

幸『姫ね・・・』

昂「ダメですか?」

幸『ダメというか、何というか・・・
みんなは私のこと会ったばかりで
全然知らないと思う』

昂「それはわかっています
だからこれから徐々にって思っていま
す」

幸『もし姫になったとして
私がみんなのこと裏切ったりとか
そういうのは思わないわけ?』

昂「思いますよ
でもその時はその時です」

幸『私の本当のことを知っても
変わらないでいてくれる?』

蓮「本当のこと?
どういうことだ?」

幸『それはまだ言えない
でもいつかは必ずわかると思う』

蓮「そうか・・・」

幸『それでも構わないなら、
本当のことを知っても
変わらないでいてくれるなら
別に姫になってもいい
でも、姫になったからといって
今、蓮司とは付き合えない』

蓮「わかった
それでもいい
俺らの姫になってくれ」

幸『わかった』

玲「じゃあ今日から幸華は
俺ら覇王の姫だな!
よろしくな!」

昂「よろしくお願いします」

棗「・・・」






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