「か、かいと!!!?」

「なな。無理しないで。」



かいとのその言葉で、あたしの何かがほどけたように涙がでる。





「いいよ。泣いて。十分に泣いて、明日から笑お。」




あたしは、首を縦に振り、頷いた。



あたしは、ずっと泣いた。

かいとの胸の中で。

大泣きをした。


< 64 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop