「おぃ!なな。何処行くんだよ?」

そう言って、らいとはあたしをすぐに、捕まえて手をつかむ。



「放してよ!!」

「放さねーよ。」

そう言ってあたしを引っ張る。



あたしは、必死で抵抗するが、男に勝てるはずはなくて。





そのまま、らいとの胸の中へ入れられた。

今自覚した。

この体温を感じて。



あたしはやっぱり、らいとを忘れる事なんてできない。


今でも大好きなんだ。





けど、言えないよ。

ゆい、今待ってるよ?


きっと・・・





< 78 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop