「なな。教えろよ。俺を避けつずけてる意味を。俺にあんなくだらない嘘をついた事も。何もかも。俺、ななの口から聞けるのをずっと、ずっと待ってた。」


「・・・」








何も言えないよ。

少しずつ、体が離れた。



「待ってるから。」

あたしの大好きだった・・・嫌、大好きな瞳が泣いていた。







涙が出てなくたって、あたしにはわかるよ。

らいとがあたしの事をお見通しのように、あたしもらいとの事お見通しだよ。



だって、ずっと見てきたんだもん。

らいとの事。

小さい頃から、ずーっと。


< 79 / 139 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop