「待ってて。かいと寝てっから。」

「あ・・・ぃぇ・ぁの・・・」

やっと、声を発した。



けど、喋り方なんかむかつく。

もっと、テキパキ喋れ。


「何?」

ちょっと起こり気味に言ってしまった。


でも、おんなの子は、何も変わらず、下を向いたまま。




「あの・・・」

やっと顔をあげた。


なんだ。顔は意外とまともじゃん。

まぁ、ななとは比べ物にならんけど。

また、ななの事。



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