さくらちる。
はじまり
まだまだ肌寒い風が吹く中で、燦々と降り注ぐ太陽の光を浴びながら新しい門をくぐった。
ザワザワ、バタバタ、
「おめでとうございます。」
「やったー!一緒だよ」
「先生可愛いかなぁ」
さまざまな声が飛び交っている。
その中私はひとり緊張しながら歩いていく。
正門からレンガが敷き詰められ、カーブを描いてつづいている道があった。
その先に人が集まっている場所が見える。
私は深呼吸をして息を整え、それに向かって歩いた。