愛しき日々へ
そのまま歩いてしまえば本当にすぐに活気のある街並みが見えてきた。
有名なファーストフード店に入れば早い時間ということで人はまばらで適当に注文する。
席に座りそれを食べ終えるともう時刻は七時半を回っていた。
これからどうしよう。
家には……正直まだ帰りたくないし。
ここら辺を適当に歩いてみるか?
けど、目的もなく歩くのも面倒だしな…。
そう思いながら店を出ると朝から日差しが強い。
あぁ、マジどうしよう…。
今の俺は紺のサマージャケットに黒のジーンズで今でも結構熱かったりするんだが、焼けば真っ赤になって一週間ぐらいヒリヒリと痛いし。
日焼け止めは…もってきてない。
「面倒だな…。」
「なにが?」
その声に振り返ればそこにはビックリするぐらい綺麗な顔をした男が立っていた。